県が制作した災害を疑似体験できる映像「あばれる君」も体験

東日本大震災などの災害の記憶の風化を防ごうと、福島県がVR=バーチャルリアリティーの技術を使って制作した、災害を疑似体験できる映像が完成し、県内出身のお笑い芸人「あばれる君」が体験しました。

福島県が制作し、県庁でお披露目したのは「防災VR」と名付けられた映像で、東日本大震災を題材にした「地震・津波編」と、5年前の台風19号を題材にした「水害・土砂災害編」の2種類があります。

22日は、矢祭町出身のお笑い芸人、あばれる君が体験を行いました。

映像は、専用のゴーグルを装着したり、スマートフォンで再生したりすると、津波や洪水の映像などが360度再現されるもので、あばれる君は、迫真の映像に「早く逃げよう」とか「危ない」などと言いながら体験していました。

映像はそれぞれ6分30秒ほどで、避難に成功するケースと失敗するケースを体験でき、洪水や土砂災害に対しては日頃から避難所の確認や、防災用品の用意をしておくこと、地震や津波に対しては事前の家具の固定や高い場所への避難の重要性などを学ぶことができます。

あばれる君は「臨場感があって日頃の備えが大切だと気が引き締まりました。自分の子どもが震災を知らない世代なので、子どもたちにも体験してほしいです」と話していました。

映像は、県が行う出前授業で活用されるほか、動画投稿サイト、YouTubeで見ることができます。