新幹線 郡山駅のオーバーラン 制限速度65キロ超えで走行か

今月、東北新幹線の郡山駅で起きたオーバーランについてJR東日本が調べたところ、車両が駅に入る際、制限速度をおよそ65キロ超えて走行していたことが分かりました。
レール上で車輪が滑ったため、速度が落ちなかったとみられ、JRがさらに詳しい原因を調べています。

今月6日、東北新幹線の郡山駅で、下りの新幹線が停止位置をおよそ520メートル通り過ぎて停車したトラブルでは、東京・盛岡間で2時間余りにわたって運転を見合わせました。

このトラブルについてJR東日本が調べたところ、駅の構内にある線路のポイントを通過した際、制限速度をおよそ65キロ超えるおよそ145キロで走行していたことが分かったということです。

また、車両に残されている車輪の回転の早さの記録から、当時、レール上で車輪が滑っていたことも分かりました。

運転士などは駅に入る際の速度が速かったため、非常停止の対応を行ったほか、ATC=自動列車制御装置も正常に作動していましたが、車輪が滑ったため、十分に機能しなかったとみられるということです。

これまでのところ、車両やレール、ポイントそれぞれに異常はなく、JR東日本は同型の車両が同じ編成で運行する場合、早めにブレーキをかける対応をとっているほか、レール上で車輪が滑った原因についてさらに詳しく調査しています。

今回のトラブルで、JR東日本は、当初、けが人はいないとしていましたが、ポイントを通過した際に、車両が揺れた影響で乗客1人が首をねんざするなどのけがをしていたと明らかにしました。