福島第一原発1号機 東電が格納容器内部撮影の画像を公開

福島第一原子力発電所1号機で今月14日に行われた格納容器の内部調査で、東京電力は18日、ドローンが撮影した画像を公開しました。
原子炉の真下の空間では、溶け落ちた核燃料と周囲の構造物が混じり合った「核燃料デブリ」を含む可能性がある物体が初めて捉えられました。

福島第一原発の事故で発生した核燃料デブリの取り出しに向け、東京電力は先月と今月、カメラ付きのドローンを飛ばして1号機の格納容器の内部を撮影する初めての調査を行いました。

東京電力は18日、今月14日の調査で撮影した12枚の画像を公開しました。

画像には、原子炉を支えるペデスタルと呼ばれるコンクリートの土台の外側と内側のようすが写っていて、このうち内側の原子炉の真下にあたる場所では、制御棒を動かす装置が原子炉から脱落している様子や何かが溶けて塊状になった物体が確認できます。

塊状の物体にはつららのように垂れ下がったものが付着していて、東京電力はデブリを含む可能性があるとみています。

1号機では去年、格納容器の底にたまる水の中をロボットで調査した際に底の部分でデブリとみられる堆積物が確認されていますが、水の上の空間でデブリを含む可能性があるものが捉えられたのは初めてで、東京電力は今回得られた情報をデブリの取り出しに向けた検討に役立てたいとしています。