観光情報を世界に発信 鶴ヶ城を「メタバース」で公開

デジタル技術を駆使して観光情報を世界に発信しようと、会津若松市の鶴ヶ城をインターネット上の仮想空間「メタバース」で公開する取り組みが、今月から行われています。

これは、都内の一般社団法人が観光庁の事業委託を受けて行っていて、「メタバース」と呼ばれるインターネット上の仮想空間に会津若松市の鶴ヶ城の天守閣と周囲の公園が本物そっくりに再現されています。

今月から仮想空間のひとつ「セカンドライフ」に公開されていて、パソコンにソフトをダウンロードすれば、「アバター」と呼ばれる仮想の分身を操作してお城の見学や公園の散策を疑似体験できるということです。

社団法人では今後も江戸時代の風情が残る七日町通りの町並みなどを仮想空間に整備して、ことし8月にも全世界で5億人が利用するという人気のゲームで公開することにしています。

一般社団法人「JDX日本の伝統継承と革新の会」の木村貴志代表理事は「世界に誇れるリアルで精巧な空間ができ、すでにSNSでは『実際に行ってみたい』との声が出ている。会津の魅力を世界へと発信したい」としています。