「データで見る震災・原発事故」 避難者数

被災地の現状や課題をざまざまなデータからひもとく「データで見る震災・原発事故」。
「避難者数」についてです。

県と復興庁によりますと、震災と原発事故のあと、避難生活を続けている福島県の住民は、先月1日時点で2万6277人と、前の年の同じ時期と比べて1122人減りました。

避難者の数が最も多かったのは平成24年5月の16万4865人で、この10年でピーク時の16%にまで減ったことになります。

避難先は、県内が5993人、県外が2万279人、所在がわからない人が5人で、県外の避難先の中では茨城が2322人と最も多く、次いで東京が2250人、埼玉が2225人などとなっています。

ただ、国による避難指示が出されていない地域から避難したいわゆる「自主避難者」は、県外に避難している場合は避難者数に含まれる一方、県内で別の自治体に避難している場合は含まれていません。

また、避難指示が長期間に及ぶ中で避難先の地域に住宅を購入した人や、災害公営住宅に入居した人について、県は避難者に含めておらず、各自治体がまとめる避難者数との間には大きな差が生じています。