新幹線が郡山駅でオーバーラン 雪の影響か JR各線にも倒木

6日朝、福島県の東北新幹線の郡山駅で、ホームに入ってきた新幹線が所定の停止位置をおよそ500メートル通り過ぎて停止するオーバーランが起きました。
原因については、雪の影響とみられるということで、JR東日本が詳しく調べています。

JR東日本によりますと、6日午前7時半ごろ、郡山市にある東北新幹線の郡山駅で、ホームに入ってきた東京発、新庄行きの下りの山形新幹線「つばさ121号」が所定の停止位置をおよそ500メートル通り過ぎて停止するオーバーランが起きました。

この影響で、東北新幹線は2時間20分ほど、東京駅と盛岡駅の間の上下線で運転を見合わせました。

線路を分岐させるポイントの上を車両が通過したため、この設備に異常がないか確認する必要があり、運転再開までに時間がかかったということです。

けがをした人や気分が悪くなった人はいないということです。

原因については、雪の影響で滑ってブレーキがきかなかったとみられるということで、JR東日本が詳しく調べています。


横浜まで向かう予定だったという郡山市の20代の女性は「午後1時半からライブがあるのですが、まさか新幹線が止まっているとは思いませんでした」と話していました。

また、福島市の30代の女性は、「午後6時から東京でライブがあり、午前中からゆっくり観光したりグッズを買ったりしたいと思っていましたが、がっかりです」と話していました。

福島駅から郡山駅まで通勤のため新幹線を利用しているという50代の男性は「郡山駅でオーバーランがあり、時間がかかっていると車内アナウンスがあり2時間ほど車内にいました。雪でも新幹線は大丈夫だと思っていましたが、予想外でした」と話していました。

また、新白河駅から乗車し、郡山駅で降りたという高校1年生の女子生徒は、「新白河駅の新幹線の車内で2時間ほど待っていました。きょうは午前中だけの授業でしたが、遅延証をもらって、これから学校に行きます」と話していました。


JR各線では雪の影響とみられる倒木などの影響で、一部の区間で運転を見合わせています。

JR常磐線は、線路上の複数の場所で竹が倒れた影響で、一部区間の上下線で始発から運転を見合わせました。

その後、停電が発生したため、午前11時半現在、原ノ町駅と新地駅の間の上下線で運転を見合わせていて、再開の見通しは立っていません。

JR水郡線は、線路上の複数の場所で竹が倒れた影響で、一時、郡山駅と茨城県の常陸大子駅の間の上下線で運転を見合わせていましたが、午前10時55分にすべての区間で運転を再開しました。

また、JR東北本線は、線路上の複数の場所で木や竹が倒れた影響で、新白河駅と栃木県の黒磯駅の間の上下線で始発から運転を見合わせていたほか、郡山駅と福島駅の間の下り線で午前6時半ごろから運転を見合わせていましたが、いずれも午前11時12分までにすべての区間で運転を再開しています。