1月有効求人倍率 宿泊飲食サービス業が去年同月を大幅上回る

ことし1月の県内の有効求人倍率は1.44倍と、前の月をわずかに下回り、3か月連続で低下しました。
業種別では「宿泊・飲食サービス業」がインバウンド需要の高まりなどで去年の同じ月を大幅に上回っています。

福島労働局によりますと、仕事を求めている人1人に対して企業から何人の求人があるか示す有効求人倍率は、ことし1月時点で、働く場所ごとに集計した「就業地別」で1.44倍と、前の月を0.03ポイント下回り3か月連続で低下しました。

企業からハローワークに寄せられた新規の求人数について、去年の同じ月との比較で見ると2.8%減少し、3か月連続で前の年を下回っています。

業種別で見ると、「宿泊・飲食サービス業」ではインバウンド需要の高まりによる宿泊施設の求人が増えたことや全国チェーン店の飲食店の大口の求人があったことから、67.8%の大幅な増加となりました。

一方、「運輸業・郵便業」では燃料費の高騰や賃上げにより、企業の負担が増加したことなどから12.7%減少し、3か月ぶりに前の年を下回りました。

福島労働局は「引き続き求人が求職を上回って推移しているものの、業種によっては厳しい状況にある。今後、物価上昇などが雇用に与える影響に注意する必要がある」としています。