福島市 同性のカップルの「パートナーシップ制度」導入へ

福島市は同性のカップルなどを婚姻に相当する関係と認める「パートナーシップ制度」の導入を目指すことになりました。

同性カップルを結婚に相当する関係と認め、証明書などを交付する「パートナーシップ制度」は、9年前に東京の渋谷区と世田谷区で始まり、全国各地の自治体に広がっています。

福島市もこの制度の導入を目指すことになり、29日、その骨子案を明らかにしました。

それによりますと、同性カップルの人たちが「人生のパートナーとして相互に協力し合う関係」だと宣誓すれば、婚姻に相当する関係と認め、市が宣誓書受領証などを交付するということです。

子どもを育てている同性カップルなど多様な家族に対応するため、親子関係についても対象に含め、制度の名称を「パートナーシップ・ファミリーシップ制度」としています。

福島市は、事実婚の人たちも制度の対象にするということです。

法的な効力はありませんが、市はさまざまな行政サービスなどを受けられるようにする方針で、具体的な内容については、29日から4月1日まで市民の意見を広く求めるパブリックコメントを経て決めることにしています。

福島市は来年3月末までの新年度中の導入を目指すとしています。

県内では伊達市が先月初めてこの制度を導入していて、南相馬市もことし5月から導入する方針です。