イトーヨーカドー郡山店従業員 同地出店ヨークベニマル雇用へ

ことし5月に閉店する「イトーヨーカドー郡山店」の従業員について、同じ場所に出店する予定のグループ企業のヨークベニマルが希望者を雇用することが明らかになりました。

大手スーパー、イトーヨーカドーの運営会社は、全国17店舗の営業を順次、終了する方針を明らかにしていて、福島県内では郡山店と福島店の2つの店舗が5月に閉店します。

このうち「イトーヨーカドー郡山店」は5月26日に閉店し、その後、同じ場所にグループ企業のヨークベニマルの店舗が改装工事を行った上で出店する予定です。

27日は、ハローワークや自治体の関係者が出席し従業員の雇用について話し合う会議が、郡山市内で開かれました。

ハローワークの説明によりますと従業員165人のうち、別の店舗などに異動する正社員を除く150人が退職予定で、このうち希望する人は新たに出店するヨークベニマルが雇用するということです。

27日のハローワークの説明では、希望者はことし6月からヨークベニマルに雇用される見込みで、店舗がオープンする前は近隣の店舗で研修を行うということです。

ヨークベニマルは取材に対し、雇用の開始時期について未定だとしていますが、希望者が雇用されない期間が生じないよう対応するとしています。

また、ハローワークは、イトーヨーカドーの従業員とは別に、入居テナントの従業員の雇用について行ったアンケート結果も明らかにしました。

それによりますと、回答が得られたテナント18社のうち7つの企業の35人は別の店に移って雇用が継続される一方、10の企業の32人は未定、1つの企業の3人が退職するということです。

ハローワーク郡山の津田丈治所長は「テナントの従業員を対象とした出張相談会を開くほか退職を希望する人に対しては就職面接会などを開いて支援していく」と話していました。