国内最大級 トマト栽培施設完成 ハウスの室温自動管理 白河

ハウスの室温などを自動で管理してトマトを効率的に生産する国内最大級の栽培施設が福島県白河市に完成しました。

白河市に完成したトマトの大規模栽培施設は、山梨県に本社がある農業法人のグループ会社が、後継者不足で耕作されなくなったおよそ3ヘクタールの水田を借り受けて整備しました。

20日は、会社や市の関係者らおよそ50人が出席して完成を祝い、最新の技術を活用した栽培施設を見学しました。

会社によりますと、作付け面積はおよそ2万2500平方メートルと、トマトの栽培施設としては国内最大級だということです。

ハウスの室温は常に25度前後に保たれるほか、日照量が一定のレベルに達すると自動的に水を与える仕組みになっていて、1年を通して品質が安定したトマトを生産できるということです。

年間の生産量はおよそ900トンを見込んでいて、来月下旬には県内や全国へ向けて出荷を始める予定です。

施設を運営する農業法人の志田智史農場長は「こうした農場を整備することで耕作放棄地の解消や農作物の安定供給につながり、福島県をトマトの産地として知ってもらうことができる」と話していました。