著名料理人が協力 福島県産食材で懐石メニューを開発

復興庁は、福島県の食の魅力を国内外に発信しようと、著名な料理人の協力を得て、県産食材をふんだんに使ったオリジナルの懐石メニューを開発し、18日、福島市でお披露目しました。

この復興庁の取り組みは、県内外の著名な料理人20人が協力して、県産食材の魅力を生かした懐石メニューを開発し、飲食店での提供を促すとともに県産食材の消費拡大につなげようと企画しました。

18日は、福島市の会場に土屋復興大臣など3人の大臣のほか、県内の各業界の関係者が集まり、料理人たちが技や工夫をこらした10品からなるコース料理を紹介しました。

メニューには、常磐もののトラフグやヒラメをはじめ、田村市産のうなぎや西郷村産のメイプルサーモン、それに鮫川村産の長芋などが使われています。

このうち県産のモモとイチゴのデザートを作った、京都で京料理の旅館を営む磯橋輝彦さんは、「これから福島のおいしい食材を使った料理を日本中の料理人が提供していきます。さらに生産を伸ばしてほしい」と話していました。

お披露目に参加した人たちは、素材を生かした味と美しい盛りつけをひと品ひと品、楽しみました。

相馬市で、地元産の魚料理などを提供するホテルの管野貴拓社長は、「調理法もすごいし勉強になる。より食材をおいしく提供できるように板前と考えていきたい」と話していました。

復興庁は、開発した懐石メニューについて、来月、ウェブサイトで日本語に加え外国語でも公開する予定です。