去年の大雨で被害の公共土木施設 復旧費用は総額34億円近く

去年9月の記録的な大雨で被害を受けた県内の公共土木施設について、復旧にかかる費用は総額で34億円近くにのぼることが国の査定で明らかになりました。

去年9月の記録的な大雨で、県内では浜通りの7つの市町村の河川や道路など公共土木施設の被害があわせて149件確認されました。

これらの復旧工事を県や市町村が行うにあたり、国が今月1日まで、負担する額を算定するために必要な費用を詳しく調べる「災害査定」を行った結果、総額は33億8600万円にのぼることが分かりました。

被害があった施設を管理する自治体別にみますと、県が103件で26億2000万円、いわき市が44件で7億4800万円、浪江町が2件で1800万円となっています。

県といわき市、それに浪江町は、今回の結果に基づき、国土交通省に対して査定額の3分の2の負担を求め、復旧工事にあたります。

県河川整備課は「すでに工事に着手しているところもあるが、すみやかな復旧に向けて着実に工事を進めたい」としています。