北欧の陶磁器やガラス器などの魅力を紹介 郡山市立美術館

北欧の陶磁器やガラスの器を集めた企画展が郡山市立美術館で開かれています。

この企画展は、北欧の陶磁器やガラスの器などの魅力を紹介しようと郡山市立美術館が企画したもので、19世紀から20世紀にかけて北欧で作られた皿や花瓶などおよそ200点が展示されています。

展示で多く紹介されているのは、デンマーク王室の専用窯としての起源を持ち、国内外を問わず根強い人気がある老舗陶磁器メーカー「ロイヤルコペンハーゲン」の製品で、このうち、1785年ごろに作られた直径25センチほどの磁器の皿は、東洋の影響を受けたとされる小さな花の絵柄と放射状に筋目が刻まれているのが特徴です。

また、1900年代前半に制作された磁器のトレーやポットなどは、縁にマーガレットの花があしらわれ、持ち手にトンボやチョウの装飾が施されていて、浮世絵など日本美術の影響を受けたとされています。

ほかにも、眠る猫などの動物の置物や、スウェーデンのガラスメーカーによる1950年代のガラス製の花瓶なども見ることができます。

郡山市立美術館の塚本敬介学芸員は「北欧は冬が長く、室内を彩るデザインが発達してきた地域です。日本美術から影響を受けた作品も多くあるので楽しんでほしい」と話しています。

企画展は来月24日まで開かれています。