福島第一原発 汚染水の浄化装置ある建物 排気口から水漏れ

東京電力福島第一原子力発電所で7日朝、汚染水の浄化装置がある建物の排気口から、放射性物質を含む水が漏れ出して水たまりができているのが見つかりました。
東京電力は現時点で原発の外部への影響は確認されていないとしていますがおよそ5.5トンが漏れ出たと試算していて、一部が現場の土壌にしみこんだ可能性があることから、今後、漏れた水と土を回収した上で原因を調べるとしています。

東京電力によりますと、7日午前8時50分すぎ、福島第一原発で、汚染水の放射性物質を取り除く浄化装置がある建物の排気口から外部に水が漏れ出しているのを作業員が見つけました。

東京電力によりますと、漏れ出たのは、装置の点検に伴って配管の内部に残った汚染水を押し流した際に出た放射性物質を含む水で、本来、閉まっているはずの弁が開いていたため排気口から漏れたとみられるということです。

装置の中の水の流れを止めたところ漏えいは止まりましたが、建物の外に敷かれた鉄板の上におよそ4メートル四方、深さ1ミリの水たまりができていて東京電力は、およそ5.5トンが漏れ出たと試算しています。

東京電力は現時点で原発の外部への影響は確認されていないとしていますが放射性物質を含む水が現場の土壌にしみこんだ可能性があることから、漏れた水と土を回収した上で弁が開いていた原因などを調べることにしています。