外国人労働者 県内の人数と雇用する事業所数 いずれも最多に

外国人労働者の県内で働く数と雇用する事業所の数が、去年10月末時点で、いずれもこれまでで最も多くなったことが、福島労働局のまとめで分かりました。

福島労働局によりますと、県内の事業所で働く外国人は、去年10月末時点で1万1987人と、前の年より2059人、率にして20.7%増え、2008年の統計開始以降で最も多くなりました。

国籍別では、ベトナムが4055人と最も多く、次いでフィリピンが2243人、中国が1355人、ネパールが1066人、インドネシアが932人などとなっています。

在留資格別では、最も多い技能実習生が4408人、次いで永住者や日本人の配偶者などが2942人、高い技能を持つ「特定技能」や研究者や通訳などの専門・技術資格が2909人などとなっています。

一方、外国人労働者を雇用する県内の事業所の数は2328と、前の年より201、率にして9.4%増え、こちらもこれまでで最も多くなりました。

事業所の数を産業別にみると、製造業が561、建設業が383、宿泊業・飲食サービス業が326、卸売業・小売業が320などとなっています。

福島労働局は「新型コロナに伴う水際対策で一時は労働者が減少したが、緩和以降、増加傾向が強まった。人手不足から外国人労働者は今後も増えるとみられる」としています。