災害時に役立つ品を集めたセットの販売 福島大学で始まる

先月、発生した能登半島地震を受けて、福島大学では学生たちに災害に備えつつ被災地の支援につなげてもらおうと、災害時に役立つ品を集めたセットの販売を1日から始めました。

福島大学で販売が始まったのは「ぼうさい支援袋」と名付けられたセットで、能登半島地震を受けて、大学の卒業生などで作る校友会が学生に防災への意識を高めてもらおうと企画しました。

1セット300円で、事前予約制で300セットを限定販売し、売り上げの一部は日本赤十字社を通じて寄付する仕組みで、災害に備えつつ被災地の支援もできます。

セットにはレトルト食品やカップめん、ミネラルウォーターなどの食料や飲料水のほか、ウェットティッシュなどの衛生用品を含む8点から9点ほど、合わせて1500円分相当が袋詰めされています。

大学職員らが作成した防災用品のリストも同封され、すでに入っているもののほかにも防災に役立つさまざまなものが記されていて、さらに必要なものを買い足して活用してほしいとしています。

1日は販売初日とあって予約していた大学生らが受け渡し場所を次々に訪れてセットを受け取っていました。

富山県出身の21歳の男子学生は「正月に帰省して地震にあいました。すごい揺れで怖くなり、備えが重要と感じたのでいい機会と思い購入しました」と話していました。