猪苗代町の「雪下キャベツ」暖冬で生産の一部に影響

暖冬のため雪の少ない状況が続いている猪苗代町では、雪に埋もれさせて甘味などを蓄えるブランド野菜「雪下キャベツ」の生産に一部で影響が出ています。

猪苗代町の「雪下キャベツ」は、キャベツが雪ですっぽりと覆われて一定の温度に保たれることで甘みやうまみを凝縮した冬のブランド野菜です。

しかし気象庁のデータでは例年のこの時期におよそ50センチある積雪は31日時点で「0」で農業法人を経営する渡部雅幸さんの40アールほどの畑にもほとんど雪はありません。

気温が高い日もあることからキャベツが昼と夜の寒暖差にさらされて一部で葉が茶色く変色したりカビがつくなどの影響も出ています。

出荷できずに廃棄せざるをえないものもあり、渡部さんは、この状況が続けば例年と同じようにブランド化して売れないため、売り上げは大幅に減ると懸念しています。

ただ、出荷できるキャベツの味は申し分ないということで、渡部さんは「雪が降らないので『雪下キャベツ』と言えないが味は変わらず自信があるので、ぜひ食べてもらいたい」と話していました。