復興拠点として浪江町に建設 「教育研究施設」の基本計画公表

東日本大震災の復興拠点として、浪江町に建設される教育研究施設の基本計画が明らかになりました。
分野横断的な研究を促すため、互いの実験の様子が把握しやすい一体感のある構造にするほか、産学連携の強化を図る交流スペースを設けるなどとしています。

震災復興の拠点として、ロボットなどの世界最先端の研究・開発や廃炉に関わる人材育成を担う「福島国際研究教育機構」は、2030年度までに主要な研究施設が浪江町に建設される予定で、30日、土屋復興大臣が基本計画を公表しました。

それによりますと、▽研究施設は分野横断的な研究を促すため、互いの実験の様子が把握しやすいよう一部をガラス張りにするなど、一体感のある構造にするとともに、産学連携の強化を図る交流スペースを設けるとしています。

また、▽地域に開かれた場として講堂や展示室などを配置した「連携・交流ゾーン」や、▽研究者を目指す大学院生らを受け入れる宿泊施設を備えた「研究支援ゾーン」も整備する計画です。

土屋大臣は記者会見で「研究者どうしの交流によるイノベーションを促進するとともに、地域に開かれた場として創造的復興の中核拠点にふさわしいものになるよう努めていく」と述べました。