被災地の医療支援 福島市の病院の災害医療チームが石川に出発

能登半島地震の被災地で医療の支援にあたるため、福島市にある病院の災害医療チームが30日、石川県に向けて出発しました。

福島県医師会は、能登半島地震の被災地の支援のため、医療機関ごとに編成する災害医療チーム=JMATを今月中旬から石川県に派遣しています。

30日から福島市の済生会福島総合病院に所属する医師や看護師ら5人が新たに派遣されることになり、出発を前に、病院の星野豊院長が「現場では医療スタッフも大変疲弊していると聞いている。現場に寄り添って役目を果たしてほしい」とチームを激励しました。

チーム長の山下方俊医師は「避難が長期化しつつあり、避難所ごとにさまざまなニーズがあると思う。東日本大震災でも避難が長引き、被災者が心身ともにストレスを感じていたので、現地の人たちに寄り添う支援を心がけていきたい」と話していました。

派遣チームは午前9時すぎに出発し、現地では来月2日まで▽避難所で過ごす人たちの健康状態のチェックや、▽避難所の感染症対策などを行う予定です。

県医師会では来月下旬にかけてさらに3チームを派遣する予定で、その後も依頼に応じて支援を続けることにしています。