能登半島地震の被災地に 福島県の医療用ヘリコプターを派遣

道路が寸断されるなどして地上からのアクセスが難しい能登半島地震の被災地に迅速に医師らを派遣するため、福島県の医療用ヘリコプターが29日、石川県に派遣されました。

この多目的医療用ヘリの派遣は石川県知事からの要請を受けて行われ、富岡町のヘリが配備されているふたば医療センター付属病院で出発式があり、機長と整備士、病院の関係者らが出席しました。

谷川攻一病院長は「安全運行に心がけて被災地の支援に尽力して欲しい」などと激励し、整備士が機体のチェックをしたあと、ヘリコプターに乗り込み離陸しました。

今回の地震で、能登半島では道路が破損するなどの被害が出ていて、ヘリはより迅速な医療の提供のため医師ら医療従事者や資機材の搬送に用いられます。

活動期間は29日から来月13日までで、中日本航空の鈴木裕介機長は「被災地で大変な思いをしている方に少しでも貢献できるように安全運行で務めていきたい」と話していました。