オランダの水産会社が最盛期のアオノリ漁を視察 相馬 松川浦

日本の海産物を輸入しているオランダの水産会社が22日朝、相馬市の松川浦を訪れ、最盛期を迎えているアオノリ漁を視察しました。
原発事故のあと、ヨーロッパの水産会社が県内で漁の様子を視察するのは初めてです。

相馬市の松川浦を訪れたのは、JETRO=日本貿易振興機構の招きで来日したオランダの水産会社、「北海水産」の社員ら4人です。

社員たちはアオノリの収穫に出る漁業者とともに小型船に乗り、養殖場でノリを摘み取る作業を間近で確認したり、その様子を動画に収めたりしていました。

この会社は、EU=ヨーロッパ連合が原発事故後に続けてきた日本産の食品に対する輸入規制を去年夏に撤廃したあと、相馬市産のアオノリの品質を高く評価していて、輸入したアオノリの販売を今月から始めています。

今回の視察は現場で行われている漁を見て、相馬市産のアオノリの魅力をヨーロッパにPRすることが目的で、視察の様子は動画で配信するということです。

「北海水産」CEOのマリナス・ノーデンボスさんは「こだわりの作業を見て感動しました。深みがあって“エレガント”なアオノリの味はフランス料理やイタリア料理にも使えるので、オランダに帰ってみんなに紹介したい」と話していました。