能登半島地震 福島県警の9人が石川へ 避難所の防犯対策に

今月1日に発生した能登半島地震で、多くの被災者が身を寄せる避難所の防犯対策などのため、福島県警察本部の警察官9人が22日朝、石川県に向けて出発しました。

能登半島地震の被災地では今も1万5000人余りが避難所に身を寄せていて、被災地での生活が長期化する中、避難所での防犯対策などが求められています。

石川県は発災後、各都道府県に向けて避難所での支援を要請していて、福島県警察本部はこれを受け、22日から警察官9人を石川県に派遣することになりました。

出発の前に、福島市にある県警察本部では生活安全部の国井祐典部長が「災害から少し時間がたち、皆さんいろいろな思いを抱えて生活していると思う。来てくれてよかったと思ってもらえるように頑張ってきてほしい」と訓示しました。

その後、警察官たちは3台の車両に次々に乗り込み、被災地に向けて出発しました。

派遣された9人は23日から8日間、石川県穴水町で▽避難所などの防犯パトロールに当たるほか、▽避難した人の見回りなども行ってさまざまな相談に乗るということです。

石川県に派遣された緑川幸恵警部補は「東日本大震災のときに避難所での対応を経験しているので、被災した人たちの気持ちに寄り添い、困りごとや相談に対応したい」と話していました。