阪神・淡路大震災から29年 郡山市で市民が犠牲者を追悼

6434人が犠牲になった阪神・淡路大震災から17日で29年です。
13年前の東日本大震災で被災した福島県郡山市では市民らが犠牲者に祈りをささげるとともに、元日に発生した能登半島地震で亡くなった人を悼みました。

郡山市では、平成7年1月17日に発生した阪神・淡路大震災の被災地で、当時、支援活動を行った市民ボランティアの団体が、地震のよくとしから毎年、犠牲者を追悼する行事を行っています。

17日は、未明に市民10人ほどが集まり、降り積もった雪の上に、ろうそくおよそ600本をハートの形と17日の日付の「1・17」の文字に並べて火をともしました。

そして、地震の発生時刻の午前5時46分にあわせて神戸市の方角に向かって1分間の黙とうをささげるとともに、元日に発生した能登半島地震で犠牲になった人を悼みました。

主催した「ハートネットふくしま」の代表の吉田公男さんは、「忘れないというメッセージを込めて祈りました。阪神・淡路大震災の支援活動や東日本大震災での自分の被災で感じましたが、能登半島地震で被災した人は本当に大変な思いをしていると思います。できる支援をしていきたい」と話していました。

東京電力福島第一原発事故のあと双葉町から郡山市に避難している70代の男性は「被災された人は、忘れてほしくないという思いがあると思います。今後も行事を手伝いたい」と話していました。