冬の「うそかえ祭」始まる 福島市 高畑天満宮

「鷽(うそ)」という名前の鳥の木彫りの像を手に入れて、ことし1年に起こる災いを「うそ」にしてよいことに変える願いをかける「うそかえ祭」が福島市の神社で始まりました。

福島市飯坂町の高畑天満宮で行われる「うそかえ祭」は、昔、参拝客がハチの大群に襲われた際、鳥のうそが飛んできてハチを食べて退治したという言い伝えから毎年、冬と春の2回、行われています。

11日から冬の祭りが始まり、境内ではことし1年に起こる災いを「うそ」にして、よいことに変える願いをかけた縁起物の「鷽」の木彫りが販売されました。

境内やその周辺には像を買い求める人の200メートル以上の列ができ、販売が始まると、並んでいた人たちが次々と大小5種類の像の中から好みのものを選んで購入していきました。

毎年、行列の先頭に並び、今回も10日の昼から並んでいたという郡山市の59歳の男性は「1年間病気をせず、健康に過ごして来年も一番乗りで購入できればいいと思います」と話していました。

友人の分をあわせた15体を購入した福島市の65歳の女性は「年明けすぐに地震が起き、他人事とは思えませんでした。これ以上悪いことが起きませんようにという気持ちで購入しました」と話していました。

冬のうそかえ祭は今月14日まで開かれます。