保健師2人・事務職員1人を石川県に5日派遣 医師も6日に

震度7の揺れを観測した能登半島地震を受けて、避難所で過ごす人のケアなどのために、福島県内の保健師ら3人が、5日朝、石川県に向けて出発しました。

1月1日、震度7の揺れを観測した能登半島地震では、多くの家屋が倒壊したほか、停電や断水が続いていて、石川県内では5日午後2時時点で、3万2600人あまりが避難しています。

現地では、避難所で過ごす人や、被災しながら自宅で過ごす高齢者や障害者の健康状態を確認する保健師が不足していて、4日、国は福島県に対して派遣を要請しました。

これを受けて、県は5日から保健師2人と事務職員1人を1班として、あわせて11班、33人を交代で石川県に派遣することを決めました。

県庁の玄関前には午前10時に最初に出発する班を見送るため、幹部職員らが集まり、國分守保健福祉部長が「被災者の疲れもピークに達していると思う。震災の経験を生かして健康管理支援に努めていただきたい」と激励のことばを述べました。

3人は石川県能登町で1月10日まで活動する予定で、保健師の風間聡美さんは報道陣の取材に対し、「ニュースを見て東日本大震災を思い出しました。一人ひとりの気持ちに寄り添った支援をしていきたい」と話していました。

このほか福島県は、現地で活動するDMAT=災害派遣医療チームを支援する医師などを、6日から石川県七尾市内の病院に順次派遣する予定で、情報収集のほか医薬品や通信手段の確保といった業務支援にあたるということです。