南相馬市の神社 新年恒例「はしご乗り」の奉納 華麗な技披露

南相馬市の神社で新年恒例の「はしご乗り」の奉納が行われ、とび職人らが高さ6メートルを超えるはしごの上で華麗な技を披露しました。

南相馬市の相馬小高神社では、新年に地元の若手のとび職人らが無病息災や仕事の安全を祈って、はしごの上でさまざまな姿勢を披露する伝統の「はしご乗り」を奉納しています。

はじめに、県鳶土木工業連合会の川村孝也相双支部長が「新年早々大地震・津波があり、私たちも心が痛い。1日も早く落ち着くことを願っています」などとあいさつしました。

はしご乗りの奉納は4年ぶりに観客の前で行われ、はんてん姿のとび職人たちが高さ6.5メートルの竹のはしごに次々と登り、背中や腹を乗せてバランスを取ったり足を絡めて体をそらしたりと華麗な技を披露しました。
集まった観客らは頭上で繰り広げられる妙技に見入ったり写真をとったりしていました。

見物した6歳の女の子は「すごくかっこよかったです。ことしはお絵かきとかして遊びたい」と話していました。

技を披露したとび職人の村松雅貴さんは「災害が続き大変な1年のはじまりとなったが、家族も仲間もみんな事故なく1年間すごしていきたい」と話していました。