福島市の福島稲荷神社で毎年恒例の「年の市」開かれる

福島市の福島稲荷神社では毎年恒例の「年の市」が開かれ、訪れた人たちが縁起物のだるまやえとの置物などを買い求めています。

福島市の福島稲荷神社では、60年以上前から毎年、この時期に「年の市」を開いていて、境内には、ことしも14の店が並びました。

だるまや熊手といった縁起物や、来年のえと「辰」の置物などを販売していて、28日は、雲一つない青空のもと多くの人が訪れ、縁起物を手に取って買い求める姿が見られました。

一方、この年の市では、毎年、わらで編んだしめ縄などの正月飾りも販売していましたが、しめ縄などを扱っていた3つの業者が高齢化などで廃業したため、ことしはしめ縄の販売が行われていないということです。

近所から訪れた70代の男性は、「ここでしめ縄を買えないのは少し残念ですが、来年はことしくらいよい年にしたい」と話していました。

年の市を主催する組合の鈴木実組合長は「しめ縄飾りを販売できいのは心苦しいですが、来年は皆さんに提供できるよう組合としても努力していきたい」と話していました。

福島稲荷神社の「年の市」は来月3日まで開かれます。