県内で咽頭結膜熱など感染症が流行 年末年始の感染予防を

県内では、咽頭結膜熱などの感染症が流行しています。
診療に当たる医師は、会食などの機会が増える年末年始は、症状がある場合には参加を控えるなどの注意を呼びかけています。

福島県が行っている県内の医療機関を対象にした定点調査で、今月17日までの1週間の患者数は、「咽頭結膜熱」が県全体で初めて警報レベルとなり、インフルエンザは依然として流行が続いています。

また、全国で感染が広がっている発熱やのどの痛みなどが出る、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は患者数の増加が続いていて、県北などで流行しています。

福島市内で診療を行っている川井巧医師は、これらについて、いずれも飛まつなどで広がる新型コロナと同じ呼吸器系の感染症で、健康な人は重症化しないものの、誰でもかかるリスクがあり、高齢者などにうつさないよう注意が必要だとしています。

特に、年末年始は人の移動が活発になり、忘年会や帰省で会食の機会が増えるため、症状がある場合は参加を控え、会食会場の換気を徹底するなどの感染予防が重要だとしています。

川井医師は「どの感染症でも症状が出ている間は無理をしないことが一番だ。症状が強いうちは会食などは控え、ある程度回復しても1週間は避けてほしい」と話しています。