会津若松 高久工業団地の排水路から有害性指摘の物質検出

県は、会津若松市の高久工業団地の排水路から、有機フッ素化合物のうち有害性が指摘されている物質が、国の暫定の目標値を大幅に上回る濃度で検出されたと発表しました。
県は上水道への影響はないとしたうえで、排出源の工場に対し、21日、原因を究明し排出を抑制するよう要請しました。

県によりますと、ことし9月の水質検査で、会津若松市の高久工業団地周辺の地下水から、有機フッ素化合物の1つで、有害性が指摘されているPFOSとPFOAが検出されました。

これを受けて先月22日に工業団地の排水路を調べたところ、2つの物質をあわせた濃度で、国の暫定的な目標値の440倍にあたる1リットルあたり2万2000ナノグラムが検出されたということです。

今月8日の水質調査では濃度が下がったものの、依然として目標値を大きく上回っていたほか、工業団地の下流にある一部の地点でも、目標値の3倍ほどの濃度が検出されました。

県は、工業団地の中にある半導体の基板の製造工場に立ち入り検査を行って排出源と特定したうえで、21日付けで、原因を究明し排出を抑制するよう工場に要請したということです。

県は、上水道への影響はないとしたうえで、今後、工場への立ち入り検査などを行って排出が抑制できているか確認するとともに、周辺の水質を継続して監視するとしています。