福島第一原発1号機格納容器内にドローンを投入する調査実施へ

東京電力はメルトダウンを起こした福島第一原発の1号機の核燃料デブリの取り出しに向けて格納容器内部にドローンを投入する初めての調査を来年2月に実施すると発表しました。

東京電力は福島第一原発の事故で溶け落ちた核燃料と周囲の構造物が混じり合った燃料デブリの取り出しに向けて内部調査を進めてきました。

このうち1号機ではことし3月に水に浸かっている部分にロボットを投入して格納容器の底を撮影し、堆積物の状況や「ペデスタル」と呼ばれる原子炉の土台の損傷の状況を確認しました。

これに続いて、東京電力は、格納容器の内部の水に浸かっていない部分に、ドローンを投入する初めての調査を来年2月に実施すると発表しました。

調査ではカメラ付きの直径20センチほどの4機のドローンを使い、燃料デブリの熱などの影響で圧力容器に穴が空いていないかやペデスタルの損傷の状況をより詳しく調査するということです。

またこのほか、国と東京電力は福島第一原発2号機で今年度後半に計画している燃料デブリの試験的な取り出しについて、予定通りロボットアームで取り出しを行うかどうか、来月中に判断することを明らかにしました。

これまでにロボットアームを投入する配管の内部に堆積物が確認されていて、来月初旬に除去作業に取りかかり、その結果で計画を進めるかどうか判断するということです。