いわき市の水族館の「オオメンダコ」飼育が国内最長記録を更新

いわき市の水族館では珍しいタコの一種、「オオメンダコ」の飼育日数が国内では最も長くなり、話題を集めています。

オオメンダコは体長30センチ以上に成長する深海に生息するタコの一種で、人の耳のような形のヒレを持つユニークな姿が特徴です。

いわき市小名浜の水族館「アクアマリンふくしま」では、9年前から飼育を試みていて、水族館が先月行った人気の生き物を決めるイベントでも1位となり、人気を集めています。

国内では、北海道から千葉県沖の深海に確認されていますが、生きた状態での飼育は珍しく、水族館では、これまで14匹を飼育、展示してきました。

15匹目となるいまの個体は、ことし7月に北海道の羅臼沖で捕獲したもので、今月12日に飼育から143日目を迎え、この水族館がこれまで持っていた国内最長の142日となる記録を更新したということです。

飼育日数は21日で152日目となり、記録を更新し続けていて、水族館はタコの様子をていねいに観察しながら照明などを細かく調整したことや、棒を使ってエサを動かし、タコが活発に食べるよう誘導するなどの工夫が役立ったとみています。

飼育担当の日比野麻衣さんは、「大切に飼育してきた結果、記録を更新できたことはうれしく思います。今後もオオメンダコの一挙一動に注目していきたい」と話していました。