会津坂下町の伝統行事「大俵引き」を前に大俵が完成

真冬の会津坂下町で豊作などを祈願して大きな俵を引き合う伝統行事、「大俵引き」が来月行われるのを前に、行事に使う大俵が21日完成しました。

「大俵引き」は、毎年1月14日に会津坂下町で行われている400年近い歴史がある伝統行事で、行事に使う大俵は地元の人たちが今月5日から製作を進めてきました。

21日は、俵に「飾りしめ縄」や玄米や麦などの「五穀」を包んだわらをひもで取りつけるなど、7人が町の倉庫に集まって仕上げの作業を行いました。

完成した大俵は、直径2.5メートル、長さ4メートルなります。

会津坂下町によりますと、来月の行事では、こどもから大人まで200人ほどが参加する見込みで、豊作を願いながら俵を東西に分かれて引き合い、その結果からコメの出来や価格を占います。

大俵作りの中心となった長峯伸さんは「自己採点で100点とまでは言えないが、例年に負けないできだと思います。明るい世の中になるような大俵引きになってほしい」と話していました。