“冬の冷たい風にさらして”「しみ豆腐」作りが最盛期に

冬の冷たい風に豆腐をさらして作る「しみ豆腐」作りが福島市で最盛期を迎えています。

「しみ豆腐」は豆腐をわらに結びつけ、屋外の冷たい風にさらして作る保存食で、福島市東部の山あいにある立子山地区では4軒の農家が生産しています。

正月のおせち料理などに使われるためこの時期が生産のピークで、このうち、斎藤利幸さん(68)の作業場では、あらかじめ凍らせた10センチ四方ほどの豆腐を従業員がわらに結びつけ、のれんのようにつるして屋外に干していきました。

冷たい風にさらして1週間ほど乾燥させると完成しますが、ことしは今月中旬に天気が周期的に変化して晴れの日が続かず、朝晩の寒暖差が強まらなかったことなどから、乾燥が進みにくかったということです。

斎藤さんは「天候に恵まれず思ったように作業が進みませんでしたが、正月の雑煮などに使ってもらいたいです」と話していました。

しみ豆腐作りは来年2月いっぱいまで行われます。