福島第一原発 処理水4回目の放出は来年2月下旬に開始へ

東京電力は福島第一原子力発電所にたまる処理水の4回目の放出を来年2月下旬に開始すると発表しました。
また、これまで毎回行ってきた海水で薄めた処理水を一時ためて放射性物質の濃度を確認する手順を、今後は年1回に省略するということです。

福島第一原発にたまる処理水を基準を下回る濃度に薄めて海に放出する作業について、政府は今年度中に4回の放出を行う計画で、ことし8月から先月までに3回の放出が行われました。

東京電力は18日、これに続く4回目の放出を来年2月下旬から始めると発表しました。

また、放出までの工程の一部を変更するとしています。

これまでは毎回、海水で薄めた処理水を一時、水槽にためてトリチウムの濃度が基準を下回っているかを確認していましたが、過去3回の放出で計画どおりの濃度に薄められることを確認できたとして、この手順を年1回に省略するということです。

今後は、配管の中を流れる海水に処理水を混ぜて放出することになります。

一方、放出中は濃度の確認作業をこれまでどおり毎日、実施するとしています。

4回目の放出量はこれまでと同じ7800トンで、3月中に放出が終わる見通しです。