郡山市の百貨店 消防本部の消防長が視察 防火徹底呼びかけ

年末年始に向けて多くの人出が見込まれる郡山市の百貨店を郡山消防本部の消防長が視察し、防火対策の徹底を呼びかけました。

郡山消防本部は毎年、人出が増えるこの時期に市内の商業施設を視察し、防火対策を呼びかけていて、この年末年始は市内のおよそ200の商業施設を訪問することにしています。

15日は、大沼伸之消防長ら7人が郡山駅前の百貨店を視察し、▽避難経路となる通路の幅が適切に確保されているかや、▽防火シャッターの周りに物が置かれていないかなどを確認しました。

また、建物の外で消火器を使った初期消火の訓練も行い、百貨店の社員が的を目がけて水を放ち、手順を確認しました。

郡山消防本部によりますと、管轄する4つの市と町でことし火災で死亡した人は14日までに14人と、去年の同じ時期に比べ10人も増えているということです。

大沼消防長は「商業施設など多くの人が集まる場所では避難通路を確保し、有事の際には慌てず避難誘導することが大事だ。通路に障害物となるようなものを置かないよう気をつけてほしい」と話していました。