福島市の農園 クリスマスケーキ飾るいちごの収穫盛ん

クリスマスが近づき、福島市にある農園ではクリスマスケーキを飾るいちごの収穫が盛んに行われています。

福島市松川町の佐藤義之さん(36)は8棟の農業用ハウスでいちごを栽培していて、この時期はクリスマスケーキ用に出荷する「とちおとめ」の収穫が盛んに行われています。

市内の菓子店などから直接注文を受け、ピーク時には1日に100キロほどを出荷するということで、佐藤さんや従業員たちは実の色づき具合を確かめながら、一つ一つ摘み取っていました。

ことしは、夏の猛暑で苗の生育に遅れがみられたということですが、佐藤さんの農園では天井部分の内側のシートを開いて日光をできるだけ多く取り入れたり、暖房の設定温度を例年より高めにしたりして、生育を促すよう取り組んできたということです。

いちごの収穫量は例年よりやや減る見込みですが、実は例年どおりに甘酸っぱく仕上がっているということです。

佐藤さんは「ケーキの甘さといちごの甘酸っぱさを両方感じてもらいながら、おいしいケーキを食べたなと、いいクリスマスだったなと思ってもらいたい」と話していました。