元日の鶴ヶ城の縁起物“飯べら” に焼き印 会津若松

福島県会津若松市のシンボル、鶴ヶ城を元日に訪れる人に配る縁起物のしゃもじ「飯べら」に、来年のえとのなどの焼き印を入れる作業が始まりました。

飯べらは「福を“めし”とる」「敵を“めし”とる」などの意味にかけて、無病息災や五穀豊穣などの願いを込めた縁起物のしゃもじで元日から鶴ヶ城の天守閣を訪れる人に先着順に配られます。

8日は神事のあと、鶴ヶ城を管理する職員らが飯べらに焼き印を入れる作業を行いました。

職員らは金属を熱した器具を使って来年のえとの「辰(たつ)」と「鶴ヶ城天守閣」の文字を丁寧に焼き付けていました。

作業は今月いっぱい行われ、ことしは6000枚を用意するということです。

会津若松観光ビューローの芥川航大さんは「お渡しする人の1年がよりよいものになるように願いを込めて焼き印を入れています。来年はことし以上に多くの人に鶴ヶ城を訪れてもらいたい」と話していました。