伝統の装飾技法「まき絵」で来年の干支「辰」の年賀はがき作り

漆器の生産が盛んな会津若松市で、伝統の装飾技法「まき絵」で来年の干支「辰」をあしらった年賀はがき作りが行われています。

会津地方の漆器は400年以上の歴史があり、漆などの塗料が乾く前に金属の粉などをまぶす「まき絵」は伝統の装飾技法の1つです。

会津若松市の漆器店では、毎年、まき絵を施した年賀はがきを作っていて、ことしも来年の干支の「辰」があしらわれています。

絵柄は金運や子孫繁栄をもたらすとされる青龍や縁起物の梅の紅白の花など5種類あり、光が当たる角度で色合いが変わる「まき絵」ならではの特徴が生かされています。

職人は、年賀はがきに塗料をのせると、金色や青色の粉を筆を使って丁寧にまぶし、繊細な絵を描いていきました。

漆器店の関盛夫社長は「青龍は金運や大願成就など強い運を持っています。絵としても楽しんでもらい来年をよい年にしてほしい」と話していました。