野生のなめこなどの出荷制限 国の基準下回ったもの出荷可能に

原発事故の影響で県内の多くの市町村で出荷が制限されている、いずれも、野生のなめこと、ならたけ、それに、むきたけについて、国は、非破壊検査で放射性物質濃度が基準を下回ったことが確認されたものは出荷を認めると発表しました。

県によりますと、いずれも、野生のなめこと、ならたけ、それにむきたけについては、それぞれ対象範囲は異なるものの、出荷制限がかかっていない金山町・南会津町・湯川村・檜枝岐村のほか、すでに出荷制限が解除された会津の一部を除き、県内の広い範囲で出荷が制限されています。

国の原子力災害対策本部は、先月28日、県が定める出荷・検査の方針に基づいて管理されるものについて制限を解除すると決めました。

具体的には、出荷を希望する人が県の農林事務所に持ち込んで非破壊検査を受けて、1キロ当たり100ベクレルの国の基準を下回ったものは、詰め替えできない袋に入れ、検査済シールを貼った上で受け取ることができます。

出荷先は、事前に登録した販売店などに限られ、県が出荷から販売まで管理します。

県林業振興課は「野生のきのこについて多くの市町村で出荷制限がかかっているが、引き続き解除に向けて一歩ずつ取り組んでいきたい」としています。