パラ女子柔道に3大会連続出場 半谷選手が福島市の母校で講演
パラリンピックの女子柔道に、おととしの東京大会まで3大会連続で出場した福島県いわき市出身の半谷静香選手が、福島市にある母校を訪れ、ものごとに全力で取り組む大切さを伝えました。
半谷選手は福島県いわき市出身の35歳で、生まれたときから視覚障害がありましたが、中学生から柔道を始め、パラリンピックには、2012年のロンドン大会と2016年のリオデジャネイロ大会、そして、おととしの東京大会に3大会連続で出場しました。
29日は福島市にある母校の県立視覚支援学校を訪れ、児童や生徒20人を前に講演を行いました。
半谷選手は、視覚障害柔道は相手と組み合ったうえで試合が始まることなど、一般の柔道との違いを説明したり、先月、中国の杭州で開かれたアジアパラ大会で銀メダルを獲得したことなどを紹介しました。
そして、最後に「今できることとに全力で取り組み、分からないことは何かを考えることで、日々の成長や生活の工夫につながっている」と伝えていました。
また、このほか半谷選手と組み合って柔道の体験も行いました。
高等部2年生の女子生徒は「柔道の迫力に驚きました。全力で取り組むことを心がけて生活していきたいです」と話していました。
半谷選手は「できることに全力で取り組めば先が見えることを伝えたかった。講演などを通して地元に恩返したい」と話していました。