福島市 高齢化社会の公共交通機関を考える 意見交換会

高齢化が進む中、福島市は、公共交通機関の維持や利便性の向上について検討するための市民を交えた意見交換会を開きました。

福島市で開かれた意見交換会には、市内の老人クラブの代表や交通事業者の担当者などおよそ20人が参加しました。

会議ではまず、市の担当者が市内の路線バスなどを75歳以上の市民が無料で利用できるサービスや、一部の地域で試験的に行っている地元の住民が高齢者などを送迎するボランティア輸送の取り組みなど交通利便性の向上のため行っている施策を紹介しました。

一方で、県内では高齢化などによりバスやタクシーの運転手が人手不足になっていることなどを挙げ、持続可能で利便性の高い交通機関を維持するためには行政と事業者、市民の連携が大切だと訴えました。

このあとの意見交換で、出席者からは「ボランティア輸送は協力者の確保が難しい」とか、「停留所から遠い場所に住む人のためにタクシーの無料化も行ってはどうか」といった意見が出されていました。

福島市交通政策課の宍戸郁夫課長は「参加者の意見を受け止めて、市民目線の施策を作っていきたい」と話していました。