福島第一原発 処理水の3回目の放出 20日正午すぎ完了

福島第一原子力発電所にたまる処理水を海に放出する作業について、東京電力は今月2日から続けていた3回目の放出が完了したと発表しました。

福島第一原発にたまる処理水を基準を下回る濃度に薄めて海に放出する作業は、▽1回目がことし8月下旬から、▽2回目が先月上旬から、そして▽3回目が今月2日から行われていました。

この3回目の放出について東京電力は、20日正午すぎに一連の作業を完了したと発表しました。

また、19日までの作業で放出を中止するようなトラブルはなく、今回も計画どおり7753トンの処理水を放出したということです。

3回目の放出で、これまでに東京電力が原発から3キロ以内の10か所で行ってきた海水のトリチウム濃度の最高値は、放出口に最も近いところで1リットルあたり11ベクレルと放出の停止を判断する基準の700ベクレルを大幅に下回っています。

東京電力は今年度、およそ3万1200トンを4回に分けて放出する計画で、4回目の放出は年明け以降に始めるとしています。