福島 会津坂下町の中学校 いじめ自殺の両親が町と和解

9年前、会津坂下町の中学校でいじめを受けて不登校になり、その後自殺した男子生徒の両親が町に損害賠償を求めた裁判で、17日、町が謝罪するとともに、両親が賠償の請求を放棄することを条件に和解が成立しました。

これは、男子生徒の父親の江川和弥さんが、福島市で記者会見を開いて明らかにしました。

江川さんによりますと、長男の綱弘さんは9年前、中学1年生のときに学校で筆箱を隠されるなどのいじめを受け、その後、学校側が、同じ学年の生徒全員に対し、休み時間に教室から出ることを禁止したことにより、さらに暴力や暴言などを受けて不登校になり、4年前に自殺したということです。

江川さんら両親は、学校側の措置に配慮がなくいじめの調査も不十分で長男が精神的苦痛を受けたとしておととし、福島地方裁判所に、町に対して330万円の損害賠償を求める訴えを起こしていました。

その後の協議の結果、▽町は学校側がとった措置は教育上ふさわしくないもので、その結果新たないじめを誘発したことを認め、両親に謝罪すること、▽両親は損害賠償の請求を放棄することなどを条件に、17日、和解が成立したということです。

江川さんは「大人がトラブルの解決を急いだことが問題を複雑にした。いじめは起こるという前提で、当事者に寄り添った議論が進んではじめて、今回の和解が生きると思う」と話していました。

会津坂下町は「和解条項を踏まえしっかりといじめ対策に取り組んでまいります」とコメントしています。