“鼻の捜査官”捜査嘱託犬の審査会 福島県警察本部

「鼻の捜査官」とも呼ばれ、においなどの手がかりをもとに事件の捜査や行方不明者の捜索などで活動する捜査嘱託犬の審査会が、福島市で行われました。

福島県警察本部は、民間の施設などで訓練を受けている犬を捜査嘱託犬として採用する審査会を毎年開いていて、ことしは県内から25頭が参加しました。

17日は冷たい雨が降る中、福島市荒井の警察の施設で、足跡の追跡と遺留品の発見、においの嗅ぎ分けの2つの項目で審査が行われました。

このうち足跡の追跡の審査では、捜査対象となる人のにおいを手がかりに足跡を追跡し、対象者の遺留品として置かれた布を見つけるとその場に伏せて発見を知らせていました。

また、においの嗅ぎ分けの審査では、台の上に並べられた5種類の布の中からサンプルの布と同じにおいのものを嗅ぎ分けて選んでいました。

警察によりますと、今回の審査に合格した犬たちは、来月から1年間、事件の捜査や行方不明者の捜索などで捜査嘱託犬として活動するということです。

県警察本部鑑識課の渡辺剛課長は「捜査犬は犯罪の解決などに重要な捜査手法の1つで、あいにくの雨となったが実際の現場は悪天候の場合もあるので実践的な審査会になった」と話していました。