樹齢800年以上「長床の大イチョウ」 ライトアップ始まる

喜多方市で「長床の大イチョウ」として親しまれている樹齢800年以上のイチョウのライトアップが15日から始まりました。

喜多方市慶徳町の新宮熊野神社の境内にある大イチョウは、高さがおよそ37メートル、樹齢800年以上とされ、葉が黄色く色づくこの季節には、毎年、全国から大勢の観光客が訪れます。

夜間にはライトアップも行われていて、ことしも15日から始まりました。

イチョウは、国の重要文化財に指定された「長床」と呼ばれる神社の拝殿のそばにあることから、「長床の大イチョウ」とも呼ばれています。

「長床」は、44本の太い柱が整然と並んだ寝殿造りの建物で、訪れた人たちは、建物の厳かな雰囲気と夜の闇に浮かび上がる巨大な大イチョウの幻想的な風景を楽しんでいました。

大イチョウの保護に取り組む団体によると、新型コロナの感染拡大でここ数年、訪れる人の数が以前の半分ほどに減っていますが、ことしは台湾など外国人旅行客の姿が増えてきているということです。

会津若松市から夫婦で訪れた50代の男性は「初めて来ましたが、幻想的な雰囲気できれいです。周りが暗いので難しいですがうまく撮影できるように頑張ります」と話していました。

ライトアップは今月21日まで、午後5時半から午後7時半の間に行われます。