北海道東北地方知事会議 震災復興や少子化対策などを協議

東北6県や北海道、それに新潟県の知事が東日本大震災からの復興や少子化対策などについて話し合う会合が盛岡市で開かれました。

14日、盛岡市で東北6県や新潟県の知事などが出席して開かれた「北海道東北地方知事会議」では、はじめに、岩手県の達増知事が「震災からの復興や人口減少対策についての活発な意見交換を通じて、取り組みの加速につながる意義のある会としたい」とあいさつしました。

その後、東日本大震災からの復興について協議し、それぞれの知事は、東京電力福島第一原子力発電所にたまる処理水の海への放出の影響や、新たな災害への備えの必要性などについて意見を述べたうえで、国に対しての提言をまとめました。

提言では、財政支援や人的支援の継続など地域の実情に応じた復興関連制度の確立や、防潮堤などの防災施設に対して財政措置を行うなどして、防災対策を強化することなどを国に求めています。

さらに、人口減少対策についても話し合われたほか、物価高騰対策や地域医療対策の充実、水害に備えた治水対策の強化などを求める16の提言をまとめ、今後、国に求めていくことにしています。

また、14日の会合には大阪府の吉村知事が出席し、再来年に開催される大阪・関西万博に関西以外の地域での関心が高まっていないことに触れたうえで、「自治体の魅力を発信する場にもしたいと思っているので、ぜひ参加をお願いしたい」と協力を求めました。