須賀川市伝統の火祭り「松明あかし」4年ぶり通常開催
400年以上続く福島県須賀川市の伝統の火祭り「松明あかし」が11日夜、4年ぶりに通常開催されました。
「松明あかし」は430年余り前に須賀川城が伊達政宗に攻められた際、城を守ろうと戦死した武士たちを弔うために始まったとされる伝統の火祭りです。
新型コロナウイルスの影響で規模の縮小や無観客での開催を余儀なくされてきましたが、11日夜は4年ぶりに通常の規模で開催され、市の中心部にある会場の五老山には巨大なたいまつ22本が立てられました。
たいまつは地元の住民らが製作し、直径1.6メートル、高さ7メートルほどで、午後6時半に点火役の男性が1本目に火をともすと会場に集まった多くの人から拍手と歓声があがっていました。
そして、30分ほどですべてのたいまつに火がともされると、立ち上る炎が夜空を赤く染めていました。
隣接する郡山市から訪れた20代の女性は「たいまつから火の粉が飛んでくる迫力に驚きました。400年以上続く歴史も感じられました」と話していました。
たいまつを製作した団体の佐藤貴紀さんは「盛り上がりが戻ってきてありがたい。コロナ禍でも中止せずにつないできた行事なので次の世代にも引き継いでいきたい」と話していました。