“阿武隈川流域の治水対策”学ぶ 玉川村の小学校で出前授業

4年前の台風19号で大きな被害を受けた阿武隈川流域の治水対策などについて子どもたちが学ぶ出前授業が玉川村で開かれました。

4年前の台風19号とその後の大雨で阿武隈川流域は広い範囲で浸水し、国は、流域の玉川村と鏡石町、矢吹町にまたがる地域に大雨の時に水を一時的にためる遊水池の整備を進めています。

8日は、子どもたちに治水対策や遊水池の役割などについて知ってもらおうと、玉川第一小学校で出前授業が開かれ、4年生22人が参加しました。

はじめに、国の担当者が映像を使いながら4年前の台風による被害では阿武隈川流域が浸水し、住宅が被害を受け亡くなった人がいることや、被害を防ぐために堤防の整備などが進めらていると説明しました。

そして、遊水池について模型を使いながら大雨が降った時には東京ドームおよそ15個分の水を一時的に蓄えて洪水を防ぐことができると紹介しました。

小学4年生の男子児童は「川の周りではいろんな災害が起きていて、遊水池が整備されていることを初めて知りました」と話していました。

福島河川国道事務所の秋田桜彩課長は「下流域も含めて遊水池のことを広く知ってもらえるよう学校やイベントなどでも説明していきたい」と話していました。