障害者雇用促進へ 郡山市で地元企業の合同就職面接会

法律で定める障害者の雇用率は来年度以降、引き上げられますが、こうした中、障害者の就職を後押ししようと、地元企業による合同就職面接会が郡山市で開かれました。

合同就職面接会は、県内のハローワークが毎年この時期に各地で開いていて、7日、郡山市の会場には、積極的に障害者雇用に取り組む県中地域の企業40社と就職を希望する130人余りが集まりました。

参加者は、小売業や製造業などの企業が設けたブースを訪れて、障害の内容や程度、それに配慮してほしい点などをまとめた自己紹介カードを使いながら、各社の担当者との面接に臨んでいました。

福島労働局によりますと、県内の企業が雇用する障害者の数は、去年6月時点で5264人と過去最多を更新した一方、法定の雇用率2.3%を達成した企業の割合は、54.3%にとどまっています。

障害者の雇用率は、来年度に2.5%、3年後には2.7%と段階的に引き上げられるため、雇用拡大に向けた取り組みが求められています。

参加した市内の27歳の男性は「面接で緊張してしまいましたがまあまあの手応えでした。粘り強く頑張ります」と話していました。

ハローワーク郡山の津田丈治所長は「郡山管内の企業の雇用率達成の割合は50%を下回っています。特に中小企業が進んでおらず、採用を前向きに考えてほしい」と話していました。