大熊町長選 現職と新人の争いに

任期満了に伴う大熊町の町長選挙が2日、告示され、現職と新人の2人が立候補しました。

大熊町の町長選挙に立候補したのは、届け出順に、いずれも無所属で、元兵庫県議会議員の新人・小西彦治氏(52)と、2期目をめざす現職の吉田淳氏(67)の2人です。

東京電力福島第一原子力発電所が立地する大熊町は、原発事故によって一時、町全域に避難指示が出されましたが、去年6月までに町の面積のおよそ半分で解除されています。10月1日現在で、586人が住民登録して居住していますが、このうち避難先から帰還したのは4割の237人です。

このため選挙戦では、残された帰還困難区域の避難指示の解除をどのように進めていくかや、JR大野駅周辺で開発が進む産業や商業の拠点整備などを中心に、どのように町のにぎわいを取り戻すかなどをめぐって論戦が交わされる見通しです。

大熊町の町長選挙は今月12日に行われ、即日開票されます。